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レフ・セミョーノヴィチ・ルビンシテインがもういない、彼の死の痛みは耐え難いものだ。私は、一人の人間としての彼の死を悼んでさめざめと泣いている、そして、この涙が止まるなんて想像もできない。けれども、いま私は彼の書いたものについて何かしら言わなければならない。これは恐ろしく大変なことだ――それは、言葉の様式の次元を、起きたことの体験の次元を変えることを要求している。けれども、そこにこそすべてがあり、ルビンシテイン自身が決して同じやり方を用いなかった(少なくともエッセイにおいてはそうだ、私たちは彼のエッセイを掲載する名誉にあずかった)ということが含まれている。彼はテクストにあわせて自分を変えるようなことはしなかった、ただ、私たちが今日、その死を悼んで泣き悲しんでいる人としてテクストの中にいた――洞察力があり、卓越した人で、機知に富み、あけっぴろげで、周囲のすべてのことを果てなく観察し、粘り強く、誠実なレフ・ルビンシテインとして。賢明な人、屈しない人、生きたルビンシテインとして。

あなたのリノールより

<aside> <img src="https://prod-files-secure.s3.us-west-2.amazonaws.com/95f125a7-18f9-424c-9518-3d090e0d015b/05731466-aa09-4fb0-ae68-1379e1ac72aa/Transparent-Icon.png" alt="https://prod-files-secure.s3.us-west-2.amazonaws.com/95f125a7-18f9-424c-9518-3d090e0d015b/05731466-aa09-4fb0-ae68-1379e1ac72aa/Transparent-Icon.png" width="40px" /> レフ・ルビンシテイン(1947-2024)はロシアの詩人であり、書誌学者であり、社会活動家であり、記者であった。アンドレイ・ベールイ賞の受賞者。コンセプチュアル運動の共同創設者として知られている。

1970 年代に、「カード目録の詩」という独特のジャンルを発明。

作品は簡潔さやユーモアで評価されている。

2022年のウクライナ侵攻開始後、ルビンシテイン氏は他の著名作家と連名で出した公開書簡で、「言語道断の戦争」とロシア大統領府の「うそ」を非難していた。

2024年1月14日にモスクワで交通事故で死亡した。

今回、ROARのバックナンバーで公開されたルビンシテイン氏の二つのエッセイの翻訳を発表させていただきます。

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