虫垂みたい 国と その国の 記憶を 切除する

私たちの 肌に 白い傷跡 所属のしるしの 永遠のあざ

絞められない 殺せない 弱い声 私みたい 弱い

あの 耐えられない 後悔の エコー

新しい後悔 じゃない ずっと 前の

冷たい部屋と 言葉を代えた 粘着テープ のように

冷酷さが 私たちを 血と涙 に分けた

視力を 連続の 目撃に 変換した


ヘアカットの時 美容師が 私にこう言った : 「もし男が 切れたら 私たちが 戦いに行く。」

私、黙ってた。

これなに? 恐れ それとも 嫌悪 虚空。

死の空間。

いち に さん 毎日 悲しみ 悲しみ 悲しみ それ以外 なにもない?

愛は 乗り越える力 私は初雪を 見ながら 抑圧と 失われた 死亡日の記録 しか 思い出せない。

暖かい部屋で 丸まること 生きること どんな気持ちだったっけ 忘れてしまった。

プリマック・アレクサンドラ訳

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